【パースや概算では決めきれない、デザイン会社の選び方】\店舗デザインのハテナ?vol.9/

先日とある先輩に新年のご挨拶に行きました。
その先輩は昨年、ご病気を患っておられたのですが、
年末には無事に完治したとのこと!
健康になられて何より、と思っていたら、
「病気に打ち勝つ3つの秘訣教えてあげようか?」
と言われたので、
「ぜひ!」
と即答するとこう仰いました。
1.良い医者
2.良い(効く)薬
3.強い心
何でも先輩がある日車で出かけた際、
何かしらの違和感を感じて病院に行こう、と思ったのですが、
普段通う掛かり付けではなく、
以前病気になった際に手術してもらった総合病院に行ったそうです。
そこでも何かを感じられたそうですが、
そこで検査されたお医者様が、
「これは手術になる。でもうちの外科に回すと専門医がいないので、全摘になる。紹介してあげるから専門医のいる病院に行きなさい。」
と仰ったそうです。
そのおかげで全摘ではなく、患部のみの手術に成功し、
その後の薬も先輩の病気に適しており、
全快となったとか。
闘病中は食欲も出なかったそうですが、
「治す!」
という強い気持ちで食事を流し込み、
体力維持に努めた、と仰ってました。
「良いお医者さんの適切な判断、薬が自分の体に適して効果を発揮する幸運、そして治すんだという強い気持ちが三位一体となった事によって完治出来たよ。」
と元気な笑顔で仰ってました。
それを聞いていて、
これは我々のお仕事でも同じ事が言えるな〜、と思いました。
1.良いデザイナー
2.良い設計・施工
3.いい施設にするんだ、というオーナー様の志
この3つが揃って初めて良いお店が出来るし、
繁盛するお店の運営につながっていく思います。
コンペなどを行っていらっしゃるオーナー様にたまに、
「図面が出る前の大まかな概算金額と見慣れないプラン図面、実物ではないパースだけを見てもどこが良いのか分からない。
どうやってデザイン会社を選べばいいですか?」
という質問を受けます。
僕個人のお答えになりますが、と前置きした上で、
「人間の相性だと思います。
正直にお話しすると、東京だけでもたくさんのデザイナーさんがいらっしゃり、お仕事をされているという事は、皆さんお仕事のできるデザイナーさんだと思います。
その方々の出される、オーナー様には不慣れな図面やパースでは、機械の精度が良いのか、腕があるのかの見分けは難しいです。
また、図面一式が揃って初めて施工費のお見積もりが取れるので、
図面を描く前の概算は参考にはなってもアテにはなりません。
どのデザイナーさんであれ、要望を誤解なくきちんと伝えれば、それを具現化する能力はあると思いますし、
予算を伝えておけば、不可能でない限り、それを目指したプランニングをしてもらえます。
肝心なのは誤解なく伝えられるか、という事です。
かっこいいもの、可愛いものというのも大きな個人差があります。
同じブルーの中にも濃いもの、薄いもの、グレーぽいブルーや紫がかったブルーがあります。
安いと言ってもいくらなら安いのかもケースバイケース。
この感性が共有できる相手に相談しないと、自分のビジョンを伝えるのに苦労します。
”内装”といえど、初回お打ち合わせから、お店が竣工するまで、短くても2か月、長いと1年くらいかかります。
その間苦労し続けて、挙句に伝わらずにイメージと違ったものになってしまっては取り返しがつきません。
ですので、話しやすさだったり、感性を共感出来たりする、人間関係でお決めになるといいと思います。」
とお答えしています。
お医者様も皆医学に優れている事と思いますが、
「自分の望む治療へと導いてくれた」

お医者様の事を先輩は”良い医者”とおっしゃっていたんだな、と思いました。

何事も準備が大事。
僕らもそれを胸に、お打ち合わせを大切に、楽しんでお仕事を進めておりますので、
新規開業を望まれるオーナー様もぜひ楽しめる”出逢い”を見つけてください。

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【お店は誰が造るのか?!】〜小説は作家さんが書く〜\店舗デザインのハテナ?vol.8/

小説を書くのは作家さんです。

それは当たり前かもしれません。
でも、実は一人だけで0から作り上げ、完成させ、世に出して売れている、なんて小説ないと思います。
編集者とストーリーの相談を重ね、
読者のマーケティングをし、
出版社が営業をかけ、
様々な方が一つの作品を完成し、成功させるために奔走していると思うのです。
もしそれが漫画だったらアシスタントさんが作品のお手伝いをしたり、
もしその漫画が原作と作画別の方のコンビによる作品だったら、
その二人の協力というのも大事な要素だと思います。
 
ではお店は誰が造るのか。
お店を造るにはまず「コンセプト」が必要です。
誰のために、何を、いくらで販売するお店なのか。
そのコンセプトを基に、「設計」や「デザイン」を起こす。
そしてそれらを基に「工事」をしてお店を完成させ、
マーケティングに基づく「広告」や「販促」を行い、
お店のスタッフの日々の努力によって成功に繋がる。
 
これらのいくつもの行程はとても一人で行えるものではありません。
どの行程においても専門的な知識が求められます。
僕たち店舗デザイン業のものは「設計」「デザイン」を本業とし、
「工事」もきちんと管理していきます。
場合により「広告」や「販促」もお手伝いしていきますが、
それらはその専門の方々と協力し、
僕らはお店がどういう方向性であるかを提供し、
彼らからはどうやって拡大し、顧客を獲得していくかの知識を提供して頂き、協業して作り上げていくのです。
 
ではお店を開業されるオーナー様は何をするのか。
それらの専門家を見つけてあとはお任せ、ではありません。
「コンセプト」を造るのです。
どこの誰に、どんなシーンで、いくらくらい持って、
何時くらいにどこに来て何を買ってもらうのか。
それをどんどんどんどん具体的にイメージしていくのです。
そうして出来たコンセプトを設計やデザイン、工事や広告のすべての関わる人々で共有し、同じ方向を向けた時に、
成功へとつながるスタート地点であるお店が出来るのです。
 
初めての出店の場合、コンセプトを作ること自体も一人で行う必要はなく、今までの経験をアドバイスしたり、
一緒に作っていきますので、
そこでお悩みの方も是非ご相談ください。
 
ちなみに余談ですが、
原作と作画が別の漫画の
「パイナップルアーミー」と「マスターキートン」はハマったなぁ。
年がばれる・・・

コンセプトの作り方はこちら

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初めての出店をお考えの方はこちら

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モダンスタイルは千変万化!\デザインスタイル vol.5/

お久しぶりのデザインスタイル。
今日のテーマは”モダン”です。

モダンとは「近代的な」という意味の通り、艶ありの石タイルの床や、鏡面ブラックの扉など、まさに近代的なデザインを指していました。
この言葉が出てきた頃は。。。
でも、それから20年が経ち、その当時の近代はもはや近代ではなくなり、
言葉の意味通りではなく、
「90’s ジャパニーズモダン」と言った方が分かりやすいくらい、
当時の、特に住宅インテリアの流行りはモダンスタイルでした。

基本色はブラック、ホワイト、グレー、ベージュ。

ブラックホワイト

グレー  ベージュ

それらを使って、塗装の壁面や、
白の壁面

石タイルの床、
石タイルの床

タイルカーペットの床
カーペットタイルの床

を組み合わせてベースを作ります。
そこにアクセントとして、

レッド
アクセントカラーレッド

ブルーグリーン
アクセントカラーグリーン

などのカラーアクセントを入れる場合もあれば、

コルビジェのグランコンフォート
グランコンフォート

ミースのバルセロナチェア
バルセロナチェア

など家具でアクセントをつける場合もあります。
こうして出来たモダンデザインが当時の一般的なスタイルでしたが、
”モダン”が使い古され、もはや”近代的”という意味をなさなくなると、
モダンは様々なスタイルとフュージョンし始め、

60’sと融合したレトロモダン
60’sモダン

クールテイストを取り入れたクールモダン
クールモダン

その他にも、和モダンやヨーロピアンモダン等様々な派生系が誕生し、
今では少しスタイリッシュさを取り入れたデザインをモダンと呼んでいるように思います。

HAPSENT店長戸田のモダンについてのお話はこちら
https://www.kiitos-design.com/hapsent_blog/category/basic-knowledge-of-interior-about-style/

リアリティとユーティリティ

先日、草なぎ剛さんの「嘘の戦争」というドラマを見ていたら、
詐欺師役である草なぎ剛さんが、
「詐欺師に必要なのはリアリティとユーティリティだ。本当のことの様に思わせるリアリティと、使える奴と思わせるユーティリティ。」
と言っていました。

それを聞いて『そのとーり!』と叫びそうになりました。
何も詐欺師に限った事では無く、多くの職業に必要となる要素なのでは無いか、と。

デザインのお仕事にしても、
「まだ実物が出来ていない内装デザインの完成図を、さも実在しているかの様にお客様にイメージして頂くリアリティと、この人に頼めば理想のお店を造ってもらえる、なんとかしてくれると思わせるユーティリティ。」

いくらイメージコラージュを揃えても、
いくらパースを描いても、
いくら現物サンプルを並べても、

大なり小なり出来上がったものとは違います。
あとは見る人の主観により「想定の範囲内」なのか、「桁外れに予想外」なのかという点で、満足度が大きく異なってくるのです。

デザインに限らず、多くの仕事においてそうなのではないでしょうか。
だって、頼む側は、相手をプロだと思って頼むわけだから、
その打ち合わせでは、依頼者には理解しにくい専門用語や資料がきっとあるのですから。

更にはすでに商品が実在していて、
写真も見れて、スペックも記載されているにも関わらず、
「思ったものと違った」
という事だってあるでしょう。

詐欺師の場合、無い物をあると言う”嘘”を”リアル”に見せる事を言うかも知れませんが、
嘘ですら、聞く人の価値観によっては”リアル”である場合もあるかも知れません。

人と人なので100%というのは難しいとは思いますが、
「完成品の100点は何か」を追いかける事を諦めず、
主観によって見た感想に差は出てしまうものの、
「真実を忠実に、分かりやすく伝える努力」を惜しまない。

そういった仕事をしていくために、
「リアリティとユーティリティ」は欠かせないのでは無いか、と思いました。

オーダーデザインの素敵なところ(繁盛店を作る店舗デザインとは) \店舗デザインのハテナ?vol.7/

みなさまこんにちは。
ここ数日の寒さにやられているモリシタです。
先ほどふと、
”オーダースーツが今熱い”
という記事が目に留まり、
僕もは金額が合うならぜひオーダースーツにしたい派ですが、
他の人はなぜオーダーを好むのかが気になって読んでみました。
まずオーダースーツのメリット・デメリットとは?
メリット①|自分に合ったサイズのスーツが作れる
メリット②|自分の好みのデザイン・生地を選べる
デメリット①|仕上がりまで時間がかかる
デメリット②|完成するまでイメージが湧きにくい
という事でした。
その上で、ではどんな人にとってメリットの方が大きくなるのか。
■ 既製品のスーツではサイズ感が合わない
■ 普段の洋服でもサイズ感にこだわりがある
■ 自分だけのオーダーメイドを楽しみたい
■ お洒落なスーツで周囲と差をつけたい
となるそうです。
なるほど。
僕の場合、肩幅に合わせると袖の長さが合わなかったり、
太ももに合わせると、裾の長さが合わなかったりと、
体全体がアンバアランスのため、オーダーを好むのですが、
同じ理由の方もいれば、
単純に自分の好み、という場合もあるんですね。
実はこのオーダースーツのお話は店舗デザインについてご説明する際に、よく例としてお話するんです。
店舗の場合の既製品は居抜き物件ということになるでしょうか。
ただここで店舗の場合と決定的に違うのは、
店舗内装を考える際、自分の好みだけでは決められない、
という事です。
大きく分けてあと二つ、機能性と大衆性を考える必要があります。
お店で働くスタッフたちが効率よく動ける機能性と、
来店されるお客様の好みを吸収/反映させる大衆性。
これらに、お店のコンセプトとなるデザインや、オーナー様の好みとなるテイストをONしていかなくては、
ただお店を作る事は出来たとしても、
繁盛店を作る事にはならないのです。
そしてそれらの広がりを見せる様々な意見を吸い上げ、
一つのお店の中にまとめこんでいく作業において、
僕らの経験や技量が試される、というわけです。
自分の好みだけでは決められない上、
店舗の場合はなかなか”既製品”も見つかりにくいため、
オーダーに、上記スーツのようなメリットを感じていない方でも、
やもうえなくオーダーせざるを得なく、
なかなか楽しむのは難しいかもしれません。
でも、せっかくの自分のお店。
お店を作る機会なんてそうそう無い事ですし、
素敵な未来を思い描きながら、また、出来上がってくるお店をイメージしながら図面を見て、お打ち合わせを重ねる時間はぜひ素敵なひと時であってほしいと思います。
ぜひお打ち合わせの時からオーダー店舗を楽しんで、
納得、満足のいくお店造りをしてください。
では、最後は滅多に無いモリシタのスーツ姿のお写真で。
(残念ながらオーダーではありませんが。。。)
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